腹式呼吸のやり方は?呼吸するだけ簡単エクササイズ

誰もが絶え間なく行っている呼吸。
でも、呼吸の深さや、体のどこをどう動かして呼吸をしているか…など、呼吸について日頃からきちんと意識している人は少ないもの。

ヨガの流行などで最近は腹式呼吸に注目が集まっていますが、実は胸式呼吸も大切です。どちらにもメリット・デメリットがあるので、一方に偏った呼吸を行うのではなく、場面や目的に応じて胸式呼吸と腹式呼吸を使い分けましょう。

また、呼吸は自律神経を意識的にコントロールできる唯一の方法でもあります。呼吸がうまくできないと体内の酸素濃度が低下するだけではなく、自律神経が乱れることで気分もふさぎがちに…。
たかが呼吸と軽視せず、一度自分の呼吸について見直してみましょう。

目次

腹式呼吸とは?

多くの酸素を取り入れる
長くゆったりとした呼吸である腹式呼吸をすれば、体内に酸素をたっぷり取り込むことができます。新鮮な酸素を十分に補給することで血流も促され、新陳代謝の活性化も期待できます。

リラックスできる(副交感神経優位)
腹式呼吸には副交感神経を優位にする働きがあります。副交感神経が優位になると心身の緊張がほぐれてリラックスできるので、イライラや不安、緊張を軽減したいときは腹式呼吸がおすすめ。

姿勢が悪くなることも…
腹式呼吸によって副交感神経が優位になりすぎると、全身の緊張がゆるんできれいな姿勢を保つのが難しくなる場合も。猫背のまま腹式呼吸を過度に行うとよくない姿勢が定着することも考えられますので、気をつけましょう。

胸式呼吸とは?

女性の場合はこちらが優位
女性には子宮や卵巣といった男性にはない臓器が存在するため、おなかの中の容量が男性より少なめ。そのため、無意識のうちに腹式呼吸よりも胸式呼吸を行っていることが多いそう。

興奮作用がある(交感神経優位)
胸式呼吸には交感神経を優位にする働きがあるため、心身がシャキッと目覚め、頭もスッキリさせてくれます。筋肉が動きやすくなるので、運動のパフォーマンスを上げるのにも役立ちます。

美しい姿勢になることも
胸式呼吸を行うと、胸郭を構成する骨や筋肉も自然に動きます。美しい姿勢を保つのに欠かせない背筋の筋肉にもアプローチできるため、胸式呼吸をすることで理想の姿勢へと近づく可能性も。

呼吸のためのバランスエクササイズ

肋骨の動きを意識することで、呼吸が楽になったり、姿勢が良くなったりすることも。
肋骨を上下、前後に動かして深く呼吸し、身体の中も外もスッキリさせましょう。

胸式呼吸|肋骨上部の動きを意識する

胸式呼吸

①脚を肩幅程度に広げて立ち、両手を肋骨の上部に重ねて当て、7秒かけてゆっくりと口から息を吐く。

胸式呼吸

②7秒かけてゆっくりと鼻から息を吸いながら、持ち上がる胸を意識して手で胸を押し上げるサポートをする。そのとき、アゴを少し上げ目線を上にしましょう。 5回行いましょう。

腹式呼吸

腹式呼吸

①肋骨下部(みぞおちの外側)をつかむようにして人差し指、中指、薬指の3本をぐっと押し込む。

腹式呼吸

②指を押し込んで肋骨をつかむようにしたまま、おなかをへこませながら7秒かけて口から息を最後までしっかりと吐ききる。

腹式呼吸

③おなかを膨らませながら3秒かけて鼻から息を吸う。5回行いましょう。はじめはやや痛みますが、慣れたらより深く押しましょう。

(HONEY-STYLE33号より抜粋)

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